最近、投機対象としてサウジアラビアに注目が集まっています。
というのも、現在、「NEOM(ネオム)」という未来都市の建設が進んでいるんですよね。
まるでSF映画に出てきそうな夢の街。
課題はたくさんありますが、開発は着実に進んでいます。
日本の企業もいくつか関わっているんですよ。
本記事では、とんでもなく壮大な未来都市プロジェクト「NEOM(ネオム)」と、そこに関わる日本の企業について、分かりやすく解き明かしていきます。

海外の大きなプロジェクトなんて、自分には関係ないかな…
そう感じている方も、おられるかもしれませんね。
まだ日本ではそんなに認知されていなので、チャンスが眠っている可能性あり。
ぜひ、さいごまでお読みいただき、ポートフォリオの一案として、お役立ていただければ幸いです。
それでは、はじめていきましょう!


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- 2021年12月よりXANAコミュニティ「XANADAO」参加
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- メタバース関連ブログを運営
(Yoshi-Blog)
未来都市NEOM(ネオム)とは?壮大すぎるプロジェクトの概要
まず、NEOMがどんなプロジェクトなのか、簡単におさらいしておきましょう。
NEOMは、サウジアラビアの北西部、紅海に面した広大な土地に建設されている未来都市です。
その広さは、なんと東京都の約17倍にもおよびます。
NEOMは単なる新しい都市ではありません。
石油に依存してきた経済から脱却し、持続可能な社会を実現するという、サウジアラビアの国家戦略「サウジ・ビジョン2030」の中核をなす、まさに国家の威信をかけたプロジェクトなのです。
NEOMについての詳しいことは、こちらの記事を参考にしてくださいね。


未来都市NEOMに関わる日本の主要企業5社一覧
それでは、この壮大なプロジェクトに関わる日本の主要企業5社を一覧表で見てみましょう。
企業名 | NEOMにおける主な役割・関連分野 | キーワード |
---|---|---|
ソフトバンクグループ | 巨大投資ファンドを通じた資金・技術の両面での支援 | 投資、AI、ビジョン・ファンド |
日揮ホールディングス | 世界最大級のグリーン水素・アンモニア製造プラントの建設 | クリーンエネルギー、プラント建設 |
伊藤忠商事 | NEOM産クリーンエネルギーのグローバルな供給網(サプライチェーン)構築 | 総合商社、エネルギー輸送 |
大林組 | 直線都市「THE LINE」の基幹インフラであるトンネル工事 | 建設、インフラ、トンネル技術 |
三井物産 | 世界トップクラスの海水淡水化技術による水インフラの構築 | 水事業、海水淡水化、インフラ |
以上の5社です。
各企業がどのようにこの壮大なプロジェクトに関わっているのか、一つひとつていねいに解説していきますね。
【投資の巨人】ソフトバンクグループ:ビジョン・ファンドを通じた巨大な貢献
NEOMプロジェクトを語る上で、絶対に外すことのできない日本の企業が「ソフトバンクグループ」です。






ソフトバンクグループは、その巨大な投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて、NEOMプロジェクトの初期段階から深く関わっています。
NEOMのような前例のないプロジェクトを実現するためには、莫大な資金が不可欠。
ソフトバンクグループは、まさにその心臓部である資金面で、NEOMの夢を支える重要な役割を担っているのです。
ソフトバンクグループの関与は、単なる資金提供にとどまりません。
ビジョン・ファンドは、AIやIoT、ロボティクスといった最先端技術を持つ世界中のスタートアップに投資しています。
これらの技術は、NEOMが目指す「コグニティブ・シティ」を実現するために不可欠なものばかり。
つまり、ソフトバンクグループはNEOMに対して、、、
- プロジェクトを推進するための「お金」
- 未来都市を形作るための「技術」
まさに、持てる力のすべてを提供している、といっても過言ではありません。
NEOMの公式サイトでも、革新的なアイデアを持つ企業や投資家と連携していくことが明記されています。
ソフトバンクグループのようなグローバルな投資家との関係は、今後さらに重要になっていくでしょう。
【エネルギーの未来を創る】日揮ホールディングス:グリーン水素プラントの建設
次に紹介するのは、日本のプラントエンジニアリング業界を牽引する「日揮ホールディングス」です。
「グリーン水素」こそ、NEOMが掲げる「100%再生可能エネルギー」の鍵を握る技術です。
太陽光や風力といった再生可能エネルギーを使って、水を電気分解して作られる水素のこと。
製造過程で二酸化炭素(CO2)をまったく排出しないため、「究極のクリーンエネルギー」と呼ばれています。






このプロジェクトの成功は、NEOMのエネルギー戦略の根幹を支えるだけでなく、世界の脱炭素化に向けた大きな一歩となります。
【世界を繋ぐサプライチェーン】伊藤忠商事:グリーンアンモニアの安定供給へ
3社目は、日本を代表する総合商社の一つ、「伊藤忠商事」です。
商社は、ラーメンからミサイルまで、と言われるように、ありとあらゆるモノやサービスを世界中で取引するのが仕事です。
そんなグローバルなネットワークを持つ伊藤忠商事もまた、NEOMのエネルギー戦略に関わっています。
具体的には、フランスの大手エネルギー企業などと協力し、「グリーンアンモニアの供給網(サプライチェーン)構築」に関する覚書(MOU)を結んでいます。
作るだけじゃない。「運んで、届ける」までが重要。
先ほどの日揮ホールディングスがNEOMでグリーン水素やアンモニアを「作る」役割なら、伊藤忠商事はそれを必要とする世界中の国々へ「届ける」仕組みを作る役割を担っているのです。
- 製造 日揮ホールディングスのような企業が、NEOMでグリーンアンモニアを製造する。
- 輸送 伊藤忠商事のような企業が、世界中に張り巡らせたネットワークを使い、タンカーで安全に輸送する。
- 利用 日本などの国々が、発電燃料などとして利用し、クリーンなエネルギー社会を実現する。
伊藤忠商事の取り組みは、NEOMをエネルギーの「生産地」としてだけではありません。
世界的なクリーンエネルギーの「供給ハブ」へと発展させる上で、欠かすことのできない重要なピースなのです。
【巨大都市の土台を築く】大林組:日本の建設技術がインフラを支える
4社目は、日本のスーパーゼネコン(大手総合建設会社)の一角を占める「大林組」です。
NEOMの中心プロジェクトである、あの巨大な直線都市「THE LINE」。
その建設には、当然ながら高度な建設技術が求められます。
報道によると、大林組はスペインの建設会社などと共同で、THE LINEの地下を走る高速鉄道のためのトンネル工事の一部を受注したとされています。






日本の建設技術、特にトンネル掘削技術は世界でもトップレベルです。
山が多く、複雑な地盤を持つ日本で培われてきたノウハウは、NEOMのような前代未聞の巨大プロジェクトにおいても、高く評価されています。
THE LINEのコンセプトは「車社会からの脱却」
人々は地上を歩いて生活し、都市間の長距離移動はすべて地下の高速輸送システムに依存します。
つまり、このトンネルはTHE LINEの「大動脈」そのものなのです。
【生命の水を創る】三井物産:海水淡水化技術で砂漠に潤いを
さいごに紹介する企業もまた、NEOMの根幹を支える重要なプレイヤー、「三井物産」です。
砂漠の真ん中に巨大都市を創る上で、エネルギーと並んで絶対に欠かせないものがあります。 それは、生命の源である「水」です。
海の水から塩分や不純物を取り除き、飲み水や生活用水、工業用水として利用できる「真水」に変える技術のこと。
特に中東地域では、生活を支える上で不可欠なインフラとなっています。
総合商社である三井物産は、世界中で大規模な水事業を手掛けてきた豊富な実績を持っています。
NEOMが目指しているのは、100%再生可能エネルギーで稼働する、世界で最も環境に優しく、コスト効率の高い海水淡水化プラントの建設です。
三井物産の強みは、日本の優れた技術を結集できること。
海水淡水化プラントには、「逆浸透膜(RO膜)」という特殊なフィルターをはじめ、数多くの精密な部品や高度な運転ノウハウが必要です。
三井物産は、こうした分野で世界をリードする日本のメーカーと連携し、一つの巨大なプロジェクトとしてまとめ上げる、いわば「司令塔」の役割を担うことができるのです。






NEOMの住民が安心して水を使い、都市が持続的に発展していくために、三井物産が培ってきた経験と日本の技術力が、その生命線を支えていくことが大いに期待されています。
【未来へ投資】NEOM関連企業に投資できるおすすめネット証券3選
ここまでお読みいただいて、
NEOMのような未来を創る企業を、自分も応援してみたい!
このワクワクする成長に、自分も参加してみたい!
そんなふうに感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回ご紹介した5社は、すべて日本の株式市場に上場しているため、わたしたち個人でも株主になることができますよ。
ここでは、そのための第一歩となる、初心者にもおすすめのネット証券を3社ご紹介します。
1. SBI証券【総合力No.1!】
口座開設数で業界トップを走る、もっとも人気の高いネット証券です。
手数料の安さ、豊富な品揃え、使いやすいアプリなど、あらゆる面でバランスが取れており、初心者から上級者まで、どんな人にもおすすめできます。
Tポイント、Vポイント、Pontaポイント、JALのマイルなど、投資で貯めたり使ったりできるポイントの種類が豊富なのも大きな魅力です。



2. 楽天証券【楽天ポイントが貯まる・使える!】
普段から楽天市場や楽天カードを利用する「楽天経済圏」の方に、圧倒的におすすめなのが楽天証券です。
株の取引などで楽天ポイントが貯まるのはもちろん、貯まったポイントを使って株を買う「ポイント投資」も可能です。
楽天銀行と連携させる「マネーブリッジ」を設定すれば、普通預金の金利がアップするなど、お得なサービスがたくさんあります。



3. マネックス証券【米国株にも強い!】
日本の株だけでなく、海外の成長企業にも投資してみたい、という方におすすめなのがマネックス証券です。
特に米国株の取扱銘柄数は、主要ネット証券の中でもトップクラス。
NEOMのようなグローバルなプロジェクトにアンテナを張っているあなたなら、きっと海外の企業にも興味が湧いてくるはず。
銘柄分析ツール「銘柄スカウター」も非常に高機能で、じっくり企業研究をしたい方にもぴったりです。



まずは口座開設から始めてみませんか?
どの証券会社も、口座開設は無料で、スマホやPCから簡単に申し込めます。
実際に株を買うかどうかは、口座を作ってからゆっくり考えれば大丈夫。 まずは未来への扉を開く準備として、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
株式投資は、企業の成長の恩恵を受けられる可能性がある一方で、株価の変動により元本を割り込むリスクもあります。
この記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。
まとめ:NEOM開発のために、多くの日本企業の力が注がれています!
さいごに、この記事のポイントをまとめておきましょう。
企業名 | NEOMにおける主な役割・関連分野 | キーワード |
---|---|---|
ソフトバンクグループ | 巨大投資ファンドを通じた資金・技術の両面での支援 | 投資、AI、ビジョン・ファンド |
日揮ホールディングス | 世界最大級のグリーン水素・アンモニア製造プラントの建設 | クリーンエネルギー、プラント建設 |
伊藤忠商事 | NEOM産クリーンエネルギーのグローバルな供給網(サプライチェーン)構築 | 総合商社、エネルギー輸送 |
大林組 | 直線都市「THE LINE」の基幹インフラであるトンネル工事 | 建設、インフラ、トンネル技術 |
三井物産 | 世界トップクラスの海水淡水化技術による水インフラの構築 | 水事業、海水淡水化、インフラ |
大切なのは、より良い未来を信じて、世界中の知恵と技術を結集し、一歩ずつ前に進んでいくことです。
日本の企業が持つ力が、遠く離れた砂漠の地で、人類の新たな歴史の1ページを創り出す一助となっている。
そのことを、この記事を通じて少しでも身近に感じていただけたなら、ぼくはとても嬉しいです。
さいごまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
参照元リスト
- NEOM公式サイト
- ARAB NEWS – 日本の投資家や観光業界がNEOMに高い関心
- 日経イベント&セミナー – スマートシティの地平線 サウジアラビアの巨大プロジェクト「NEOM」
- JETRO ビジネス短信 – 「THE LINE」、都市設計とエンジニアリングのパートナー契約締結
- thyssenkrupp nucera – サウジアラビアNEOMで世界最大規模2GW超のグリーン水素製造プロジェクトを受注
- 伊藤忠商事株式会社 – プレスリリース
- ソフトバンクグループ株式会社 – ニュース
- Pen Online – サウジアラビアの超未来的な巨大都市「NEOM」とは一体なんなのか? 構成する4つのプロジェクトを紹介
- 三井物産株式会社 – 水・プロジェクト本部
- SBI証券公式サイト
- 楽天証券公式サイト
- マネックス証券公式サイト